今回はマイレージ消化の旅でもある。

ホノルルからHAWAII AIRLINES にてハワイ島のヒロ空港へ

15年前にハワイ島のコハラビーチにあるヒルトン・ワイコロアビレッジというホテルに滞在してから三度目のハワイ島。今回は東海岸の憧れのヒロダウンタウンに。


ヒロは雨の街だ。
年間雨量は3400mmに達し、同じハワイ島西海岸のコナの6倍。年間280日は雨という街だ。
到着したときは、どんよりと日本の空のようだった。
ここでは、雨が多いため必ずしも観光地としては成功していない。しかし、スコールとその後降り注ぐサンサンと降り注ぐ太陽、陽射しも雨もたっぷりのせいか樹木はみんな太くて元気だ。

マウナケアという山の麓にヒロの街はある。標高4205メートルのマウナケアはハワイ最高峰、冬には雪が積もる。ハワイ後で「白い山」という意味だそう。

到着したのは午前の遅い時間。
まさに、ホノルルにはないさびれた街並みは今回の撮影の目的にぴったり。
ところが、この雨に街に、百年に一度の不景気がこの街を大きく変えていた。
ダウンタウンのメインストリートも3件に1件はショーウインドウも割れている空き店舗に。


ダウンタウンの中心地は奇声をあげる黒人やホームレスの人たちがたむろしていて、旅することの多い私でも危険度の高さを感じる。(後述する現地の友人のサーファー&カメラマンにはよく何もなかったねと言われ、地元の人も近づかないほどの危ないエリアだそうだ。危ないと言われているチャイナタウンの方が今は安全とのこと。)
そんな場所を、ハッセルとライカををぶら下げて、なおかつ旅行カバンをゴロゴロと引いているわけだから、目に付けられないわけがない。

しかし、そこは現代。たった一つのカフェはなんとWi-Fiが繋がる。
急遽、リモアの旅行カバンからMacBooKAirを取り出して日本のAMEXに接続、3時間後にTAXIを手配。

なんとなく、ほっとしてビールとハンバーガーを頼んで体制を立て直す。
お酒も入り、少し気も大きくなったので、めげずに撮影に出る。

ゆっくり、ヒロの町に向けてシャッターを切る。
途中から、スコール。あわててハッセルをしまう。

日系人が多くアットホームな親しみやすい街と書かれているヒロ。
だが経済はこんなおだやかなハワイ島の地方も直撃していた。

雨宿りをして、耳を澄ますと雨音の中、ウクレレと共にフラの歌声が聞こえる。
なんとも言えない、なつかしい街並みは僕らのご先祖様が作ったんだなぁ、そう考えるとこの街もなんだか優しい気持ちになりシャッターも軽く感じる。

こうして、夕方ヒロの町を後にしヒロ国際空港からホノルルに。

このつづきは、また次回。

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